車買取に乗って

そう思いつつ、仮にも神域

二礼二拍手一礼をして踵を返せば、爪先に当たる何かの感触

小石かと思って視線を落とした先にあったのは、首だけの狐の置物

何の気なしに拾って

何の気なしにポケットに入れて

車買取に乗ってサービスエリアに行って

トイレにあったガラスの花瓶の近くに、そっと放置して

自販機で珈琲を買って

さてガソリンを入れなければと考えながら車のドアを開ければ、トイレに棄てたはずの狐の首が運転席に鎮座

車の鍵は掛けてあった

なればトイレに放置したというのが幻覚だったのか

もう一度棄てに行く気力は無かった

仕方無しに助手席に放り投げて、一人と一匹?の楽しいドライブを再開

その後

狐の首は彼女によって胴体を作られて

稲荷の狐ならば対にしなければという理由で、彼女は縁切りで有名な門田稲荷に行って

同じように首だけの狐を誘拐して、胴体を作って

二匹の狐は、今も彼女の車に乗っている

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